妻が交通事故(人身事故)を起こしてしまった。

妻からのLINE


『事故起こしました...』

金曜日、お客様での打ち合わせ後、社用スマホを開くと妻から不在着信。社用スマホへの電話で良いことはない。私用スマホにも不在着信。LINEを開くとこのメッセージが残っていた。

頭が真っ白になる。妻に電話する。

妻が交通事故を起こしてしまった。
それも人身事故だ。

不幸中の幸いにも、相手方(おばあちゃん)に怪我はなく、おばあちゃんから「大丈夫だから、もう終わりにしましょう」と言って頂けているが、大変申し訳ないことをしてしまった。

事故の一連の経緯と原因、義妹の経験からの教訓を振り返る。

事故の状況と事故後の対応

事故の状況

妻によると、

  • 信号のない交差点に進入しようとした際、
  • 右方歩道を通行するおばあちゃんの自転車と接触
  • おばあちゃんが転倒した。

事故状況の概略図

事故後の対応

  • すぐにおばあちゃんを安全な場所に移動させ介抱、
  • 周囲の方も手伝ってくれ、
  • 警察へは周りの方が代わりに連絡してくれた。

おばあちゃんは

「用事があるから早く帰りたい。」
「どこも痛くないし、自転車も壊れていないから大丈夫。」

とその場を去ろうとしたそうだが、妻が病院への受診と警察が来るまで待ってもらうよう説得。周囲の方も一緒に説得してくれて、警察が来るのを待ってくれたとのことだった。

警察による調書

ほどなくして警察が到着。事情聴取を受ける。

その際も警察から病院への受診を提案するも、おばあちゃんは「用事があるから早く行きたい。」「どこも痛くないから大丈夫。」と供述。

妻は1歳の息子を連れていたのだが「ごめんね、退屈させちゃって。」と息子に優しく声を掛けてくれたそう。

双方の供述をもとに警察から「今の時点では人身扱いにはしない。今後何か変わりがあれば人身扱いに切り替えることもある。」と言われたそう。

お互いの連絡先を交換

妻がおばあちゃんと連絡先を交換する。
近所に住まれる方だった。

お詫びの上、変わりがあれば連絡してほしい旨を伝え、解散。

昼過ぎ、妻からおばあちゃんに電話するも不在。

夕方、再度電話すると繋がる。

変わりがないかの確認・明日改めて私とお詫びに行きたい旨伝えると

「全然変わりない、心配かけて悪かった、あなたは大丈夫?」

と、逆にこちらのことまで気遣ってくれたそう。

お詫びの訪問については「何ともないからお詫びなんて来なくて良いよ。大丈夫だからこれで終わりにしましょう。」と言って頂けたとのこと。

涙が出るほど優しい方で怪我もなく安堵した。

何か変わりがあれば言ってほしいことと改めてお詫びして、一旦ケースクローズ。

 

事故の原因

今回の事故の原因は、

  • 妻の焦り
  • 妊娠中の体調不良
  • ドライバーへの過信

などが考えられる。

妻の焦り

事故当日の朝、いつものように妻は長女を保育園に送った。

園の指定服で行くこともあれば私服で行く日もある中、その日は私服で行っていた。しかし、園に到着すると周りの子はみんな指定服。

「何かがおかしい」と思った矢先に先生から「今日は集合写真を撮る日なので指定服でお願いしていましたが…」と言われたらしい。

「うそ、知らなかった…」

折角の集合写真、妻が長女に申し訳ない気持ちで一杯になると同時に長女のテンションはだだ下がり。

この時のことは朝LINEで私に伝えられていた。

妻からのLINE

一旦長女を園に預けて急いで自宅に戻り、指定服を持って再度保育園に行って渡した帰り道に事故を起こしたようだ。焦りを引きずってしまっていたのだろう。

焦ると注意散漫になったり、「いつもと違う」思考とペースで行動してしまう。

恐らくこれが一番の原因だろう。

妊娠中の体調不良

妻が妊娠中でつわりに苦しんでいる。

その苦しさたるや、悲しいかな、私には分からないが、体調良好とは決して言えない状況。夜通し眠れないらしく、やや睡眠不足気味であることも要因の1つであろう。

ドライバーへの過信

今回に関しては100%妻の過失であることは間違いない。

妻はおばあちゃんを認識できていなかったようだ。

一方でおばあちゃんは「車が止まってくれるだろう」と思っていたようだ。

妻が認識できていなかったのがいけないのが大前提であるが、

「車が自分を認識していないかも知れない」
「車が進んでくるかも知れない」

と思っていたならば、事故は起こらずに済んだかもしれない。

(これはドライバー側の欲であり、ドライバー側の認識不足・危険予知不足であることは妻は十分理解している。)

これは私たちが歩行者側であるときに注意したい。

 

義妹の経験からの教訓

実は数年前、妻の妹も人身事故を起こしたことがあった。

その際、相手が「何ともない」として立ち去ってしまったため、警察に通報しなかったところ、後日大変なことになった。

録音付きドライブレコーダーに義妹が相手方に声掛けする様子が記録されていたことで轢き逃げには該当されずに済んだ。

その経験から、義実家では

  • 事故を起こしたたら必ず警察に通報
  • 相手方にも警察が来るまで待ってもらうようお願いする
  • 録音付きドライブレコーダーは絶対

という教訓が徹底されている。

今回の事故では、妻がこの教訓をしっかりと守ってくれたおかげで、大事に至らずに済んだ。

誰しもの日常に

私も営業活動で、それも遠方を担当しているため年間30,000kmほど車を運転する。幸いなことに今まで事故を起こしたことがないが、いつ事故が起きるかは分からないことを分かりしめさせられた。

事故を起こすとその一瞬で相手方の人生を奪ってしまう可能性がある。そして、自分自身の人生も罪に苛まれ生きていくことを余儀なくされる可能性がある。

私が勤める会社ではそのような観点から

  • 運転中の携帯電話の使用の禁止(当たり前だが)
  • 大雨・台風・積雪などの悪天候時の外出禁止
  • 営業活動中、体調が悪くなったりしたらお客様とのアポイントより休息優先

などを定期的に注意喚起されている。

最後に

今回の事故で私たちは

「いつ、誰が交通事故を起こしてもおかしくない」
「常に安全運転を心がけることの大切さ」

を改めて痛感した。

この記事を読んでくださった皆様も、どうか安全運転には十分お気をつけください。