出直し新幹線。
大学時代の友人が里帰り出産で関西に戻ってきていたので、親の顔拝むのも兼ねて帰省を計画していた。
本当は昨日仕事終わりに新幹線で実家に帰り、今朝実家を出て友人に会って、その足で我が家に帰るド短期スケジュールだった。
しかし、昨晩乗る予定だった新幹線が運休した。
束の間の帰省は諦め、今朝から友人に会うため神戸に向かった。
この友人は留学先も同じで一緒に旅行したり、卒業後も帰省時に会う仲で長女にも1回会ってくれたことがある。
そんな友人は旦那さんのお仕事で栃木に住んでいるため、里帰りのこの機会を逃すともう2度と会えないかも知れないレベルなので、強行したのだ。
1日ほとんどが移動となったが、友人と赤ちゃんに会えて心温まり、決行して良かったと思った。
昨晩、早上がりして職場を後にし、新幹線駅へ向かった。
新幹線に乗り込むも何やら線路の確認を行っていて一時運転を見合わせとのこと。車内でコンビニ弁当食べて待っていると人身事故との連絡に変わり運転再開見込みは2時間後、さらに少しすると私が乗る新幹線は運休となってしまった。
前述の通り、この機会を逃すと2度と会えないかもしれないと思うと、「行くのやめる」はあり得ず、翌朝出直しで行くことにした。
そして今朝、早くに起きて友達に会うためだけに須磨に行った。
早朝の移動は嫌いじゃない、むしろ好きな方だ。
早朝の新幹線駅は平日朝の雑踏とは違う雰囲気で新鮮だった。折角なので駅弁か美味しいパンでも買おうと思ったが店が空いてねぇ。セブイレブンで初めて見るいつもと違うパンを買ってちょっとだけ特別感を出すことにした。
初めて行く場所に向かうのはワクワクする。
少しずつ友人のもとに近付くのが楽しかった。
友人と留学中旅行してた時は『地球の歩き方』を手に、人に聞きながら目的地を目指していたが、今ならスマホがあるから楽なもんだ。
西明石まで来ると在来線はさながら地元と同じ雰囲気で、聞き慣れた構内アナウンスの男性の声にメロディー、そして懐かしい車両に乗り換える。実家方面に向かう電車に乗るが、今回は残念だが実家には行かない。5駅ほど先のの須磨駅で降りる。
降りた瞬間、海が広がる素敵な駅だった。
友人が来るまでの間散歩していると、あまりに気持ち良く、遠くまで行き過ぎて約束の時間までに駅に戻れず友人を待たせてしまった。ごめん。
赤ちゃん、はじめまして。
「どっち似か」を言うのが苦手だが、目元や眉毛、口の形など100% 旦那さん似と一目で分かって笑った。旦那さんには1回しか会ったことがないが、それでも分かる程だった。
近くのカフェに入り、朝ごはんの時間でも昼ごはんの時間でもないが、メニュー見てるとどれも美味しそうでガッツリ買ってしまった。だいぶ早いが昼ごはんとしよう。
子育ての話や学生時代の共通の友人の話をする。
寝不足の日々の苦労や里帰りが終わったら実家の助けがなくなる心配などの子育ての話や、あの人はどうしてる、最近いつ連絡取ったなどの話だ。
赤ちゃんは自分の話をされているとも知らずスヤスヤ眠っていた。かわいい。
2人+Babyなので大盛り上がりとはいかないが、懐かしく心地よかった。卒業して10年以上経って決して見た目は学生ではないし、話す内容も学生ではないが、「お互いあんまり変わんないね」って感じだった。表層は変われど深層は変わんない、そんな感じ。
1時間ほどカフェで話した後は海辺を散歩。
海があって、公園もあって須磨最高やん。
須磨の水族館はいつの間にか須磨シーワールドに名を変えていた。
私の長女長男が見たら目を輝かせて食い付きそうな遊具もあったし、いつか子ども同士遊ばせたいなって思った。
友達はもうあと数日で旦那さんのもとへ戻るのだが。。。
しばらく散歩して解散。
「この後どうすんの?」と聞かれて「帰るよ。」と答えると驚いていた。昨日の運休で実家に帰れず、このためだけになったのでなおのこと。
あなたに会えて、赤ちゃんにも会えて抱っこできたからそれで良いのよ。
今回1人で行ったのは家族に申し訳ないことしたが、「ここぞ」と言う時にはこれからもフットワーク軽くしたいと思う。
お金も時間もかかるが、このタイミングを逃すとこの先ずっと会えないかも知れない。
お金も時間もかかるが、それでも会いたいと思える友人を持てたのは幸せである。
しかし、帰りの新幹線は先に予約しておくべきだった。
西明石駅に戻ると新幹線が出たばっかりで1時間近く待ちぼうけだった。
でも、初めて来る地のカフェで楽しかった時間を思い出しながらコーヒー飲んで待つのも悪くなかった。
また会える日を楽しみにしてます。