「褒める」「感謝する」は口に出してナンボの世界

人は誰でも褒められたら・良く評価されたら嬉しいものだ。

仕事でも家庭でもそうだが、褒める ー「ちゃんと口に出して感謝する」と言うべきかー ことは、言われた方も伝えた方も気持ち良く円滑なコミュニケーションの大切の要素だと思っている。

 

 

上司同行でお客様訪問

先日上司とお客様へ表敬訪問に伺った。

よく厳しいお話を頂くお客様で、そのことを上司に事前情報として入れておいた。そのため、上司も相手方の様子を探りながら面会がスタートした。

 

お客様の良いところを伝える

話の中盤、業務(内勤)の話になって様子は一変した。

話の流れで、私から「御社の〇〇さん(内勤の方)が急ぎ案件は必ず注文書入れる前に一報くれる。業務とも連携取って初動を早く的確に取れるので大変有り難い。」とお伝えした。

 

それに相手方の部長職がニッコリ、ものすごく嬉しそうな顔をした。

「これまで調達先とのコミュニケーションの取り方を教えてきた。ちゃんと実践してくれてるんだね!」

と、とても得意気でご満悦な表情だった。

 

「褒める」の連鎖で和やかに

続いてお客様のナンバー2の方が、

「うちの業務からも『御社の業務の方の対応がとても良い』と聞いています。『お会いできるのを楽しみにしている』とも言っています。忙しいから普段あんまり人と会いたがらないんだけどね。」とのことを仰っくれた。ちょうど今月業務同士の顔合わせをセッティングしているのだ。

 

自身が褒められたわけではないが身内が褒められるのも嬉しいものだ。ウチの上司も喜び、帰りの車内で「評判良いと聞くけど、本当に凄いんだね」と感心していた。

 

内勤の主体性が生んだ好循環

そのお客様担当の内勤はまだ入社数年目の若い子だ。

だが、数年目とは思えない身のこなしをしてくれている。

 

イレギュラーなことが起きたらすぐ営業に丸投げする内勤がいる一方で、彼女は自分ですべき、或いはできる対応を考えた上で「こう対応しようと思いますが、いいですか?」と自分の考えをぶつけてくれるのだ。出してきた案に問題がない限り、私がGOサインを出したら後は流してくれる。

 

やってくれることに褒めて感謝を伝え、時により良くするアドバイスを出す。すると彼女は嬉しくなって、また"いい仕事"をしてくれて、それにまたフィードバックする。この好循環を繰り返す中で彼女はメキメキと力を付けて、抜群の安定感を持つようになった。

 

ゆえに彼女へは抜群の信頼を置いていて、もはや私の"推し"であり、機会あるたびに上司へ彼女の働きっぷりをお伝えしている。

 

日ごろの努力に感謝する

帰社後「お客さんがめっちゃ褒めてたよ。いつもありがとう。」と伝えると顔を真っ赤にして、照れ笑いしていた。

 

 

それで終わりではなかった。

私は不在していたが、翌朝の全体ミーティングで上司がみんなの前でお客様訪問の時のことを共有したそうだ。

「内勤の方はお客様に会うことはないにせよ、〇〇さんが日ごろ素晴らしい対応をされていることで、お褒めいただけました。厳しい方との面会が終始和やかになりました。」と。

 

営業と内勤の違い

営業は感謝されるも怒られるも面と向き合える。

一方で内勤は面と向かって感謝される機会に欠ける。

(目の前でぶち切れられる機会がないのは羨ましいが。)

その分、我々営業がお客様から面と向かって納期調整などの御礼を言われた時は、御礼言われたことを内勤に面と向かって伝えるようにしている。

 

 

と言うことは、営業みんなが当たり前にやっていることだと思いきや意外とそうでもないらしく、上司から「ひまみれさんはよく内勤とコミュニケーション取ってるね。そういうのを後輩に教えてあげてよ。」と言われてお褒めいただいた。やはり褒められると嬉しい。

 

「褒める」「感謝する」は口に出してナンボ

過度に褒めても胡散臭くなって逆効果かも知れないが、ありがたく思った時はきちんとお礼を言わないといけないし、上手くしてくれたことには褒めた方が絶対良いと思っている。恥ずかしがって言わないのはとても勿体ない。言われた方も言った方も幸せになる。

これは何も後輩に対してだけでない。上司に褒めるわけにはいかないが、上司にも「こういうところにとても助かっています。」と具体的に感謝を述べるようにしている。

 

家庭でも、「ありがとう」を言ったり、頑張ってくれていることにはタイムリーに、積極的に、具体的に口に出して言った方が絶対良い。それが家庭内でもコミュニケーションを取り続ける術の一つだと思っている。

 

形式的でなく、+α 気持ちを込めて褒めたりお礼を言うことで、誰かのモチベーションが上がっていると信じている。これからもより良い仕事と円滑なコミュニケーションのためにも、「褒める」「感謝する」は口に出して言うことを意識しようと改めて思った体験だった。

 

 

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