色とりどりの紫陽花とセピア色の思い出

紫陽花が見頃の佳境を迎えている。

 

先週末、毎年恒例となった紫陽花スポットにお出掛けしてきた。

定番の青紫の紫陽花

 

花を見に行くのは4月のネモフィラぶりだ。

himamire-m.com

 

結婚するまで桜以外で花を見に行くイベントは少なかったように思う。結婚し、子どもを持ち、「季節を感じる経験をさせたい」との思いから季節の花を見に行く機会が増えた。

 

子育てを通して時間の過ごし方が変わる中で、季節を感じることをしたり、川遊びのように昔懐かしいことをまたできることが嬉しい。

 

毎年の恒例行事だからこそ、「去年、長男君はまだ歩けなかったのにね」などと同じ場所でこの1年での成長を感じるのも感慨深いものである。

 

昨年はあまり楽しんでもらえなかった長女が今年は妻のスマホを借りて熱心に青・ピンク・白と色とりどりの紫陽花を撮る姿が嬉しかった。

色とりどりの紫陽花たち
鮮やかなピンクと真っ白



紫陽花。

 

話は変わるが、紫陽花には個人的な思い出と強烈に結び付いている。

 

 

 

大学生の頃だ。

2年の時の必修の授業で一目惚れした子がいた。

多分それは人生で初めての一目惚れだった。

 

このタイプの紫陽花、好き。

 

4月、新学期が始まり、コアとなる必修の授業に1年でも同じクラスだった友人と一緒に受けていたが、すぐにその子に惹かれた。

 

ある日、友人と違う授業に向かっていた際に空き教室でお昼ご飯を食べているその子にたまたま会った。確かその時、連絡先を交換したように思う。

 

それ以来、毎日ずーっとメールした。

話は途切れず長文メールで夜遅くまで話に花を咲かせた。

図書館で一緒に勉強するようにもなった。

想いはますます大きくなった。

 

綺麗に花びらが開いている。

 

それまでの私の経験としてはかなり早いタイミングで気になるその子を大学近くの公園に誘い出した。



6月、そう、そこに咲いていたのが紫陽花だ。

 

当時花にそれほど関心を寄せていなかったが、想いをぶつける当日と言う特異な状況にあったからか、紫陽花が本当に綺麗に映った。王道の紫色で、王道の雨上がりの雨露抱える佇まいの紫陽花を、人生で初めてマジマジと見た気すらする。



いざ、運命のとき。

 

アイスブレイクみたいなコミュニケーション手法とか関係なく「紫陽花、キレイやね」と話した覚えもある。

 

そんな鮮やかな紫陽花をバックに、気になるその子へ告白した。









 

 

散った。







 

彼氏いるんだってよ。

いや、おるんかい。

(痛恨の下調べ不足😂)






美しい紫陽花が、青春のほろ苦い紫陽花となったが、その花は人生の経験のひとひらに立ち会ってくれた少し特別な花である。

 

その後一時期は気まずくなったが、何かの折で良き友人関係に返り咲き、卒業まで良き仲間だったが、今はそれぞれの道を歩んでいる。

はじめて見る気がする品種。
紫陽花は葉っぱも色濃く花を映えさせる。



注) もう15年も前の話で未練もへったくれもなく、今では家族で楽しむ花になっています。

 

 

 

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