沖縄便に走る修学旅行生
今年初めての飛行機での出張。
朝、私が待つ搭乗口の隣は沖縄行きだった。
「良いなー沖縄🌺」と搭乗していく人たちを朝食に買ったチーズ塩パンをかじりながら羨望の眼差しで眺める。
乗客が順序よく乗り終え搭乗口前のモニターには「まもなく搭乗終了」の案内。数名が小走りで搭乗口に向かっていく。
沖縄行き、乗り遅れたら大変だよ。急いで。
そんな中、遠くから悲鳴に似た声と走る音が押し寄せた。
数名ではない、群衆の音だ。
なんと、修学旅行生?が数十人ダッシュで、ライオンキングのヌーの群れが走るシーンを想起させてるような地鳴りを響かせながら沖縄行きの搭乗口に向かっていくのだ。
どうした?搭乗口間違えてたのか?
学生たちが乗り終えて間もなく搭乗は締め切られていた。
沖縄便は彼らを待っていたのだろう。
「間に合って良かったね」「修学旅行みんなで乗り遅れたら笑えない」と安堵の気持ちと、先に乗ってた人達への申し訳なさ半端ないだろうなとの同情に苦笑いした。
ドラマチックに幕明けた沖縄旅行を楽しんできてくれ👋

オーバーブッキングという"文化"
話は変わるが、かつて一度だけ、飛行機に間に合わなかったのではなく、予約してたのに座席がなく乗れなかった事態に巻き込まれたことがある。そのことを思い出した。
アメリカという国は国土が広いゆえエアラインが発達している。
JFK(ニューヨーク)やオヘア(シカゴ)、ロサンゼルスといった巨大空港から小ぢんまりとした地方空港まで多数空港が存在する。
そして日本では信じ難いのだが、いつもと言っても過言でないくらいオーバーブッキング(座席数<予約数)している。
空港ではよく「席空けてくれたら〇〇マイル進呈します」だの「〇〇ドル分のクーポン進呈します」だの補償を付けて席を譲ってくれる人を探すアナウンスが聞こえてくる。
これが信じられないくらい高額な補償まで吊り上がることがあるから面白い。オーバーブッキングされた側は全く面白くないのだが。
非効率にも思えるが、直前で予約キャンセルされて空席のまま飛ばさないよう、キャンセルを見越してのやり方なのだろうと思う。
そんな彼らのやり口にハマったのだ。
クリスマス休暇の悲劇
あれはクリスマス休暇を利用してのロサンゼルス✈サンフランシスコへのフライトのことだ。
航空会社もしっかり覚えているが尾翼に地球を想起する球体のロゴをあしらった航空会社名は名誉のために伏せておく。
確かに予約はできたものの座席指定できなかったのが変だった。
初めてのことであまり何も考えていなかった。
フライト当日、空港の機械でチェックインしてもやはり座席がない。
係員に聞くと「あなたの席はない。空いたら教えるからそこで待ってて。」とのことだった。同じようなことを話している乗客が他にも何人かいた。何人もオーバーブッキングしていたのだ。
フライトの時間が近付いてもアナウンスはない。
(待つのではなくもっとガツガツ係員に詰め寄るべきだったかもしれない。ガツガツ詰め寄る英語力のない私は待ちぼうけ。)
フライトの時間になってもアナウンスはない。
そして搭乗は締め切られ飛行機は無情にも搭乗ゲートを離れ滑走路へ向かっていった。行っちゃったよ。
改めて係員と話し掛けると「今の状況をわかるか?」みたいなこと言われて「わかるわボケェ」と思ったのは何となく覚えている。
結局次の便への振り替えを余儀なくされ、数時間遅れでサンフランシスコに到着したのだ。

クリスマスプレゼントよりホスピタリティがほしい
後日、補償として数万円分のクーポンもらえてアトランタに遊びに行くことができたのである意味良かったかも知れない。
ある意味でのクリスマスプレゼントだ。ありがとう。感謝している。
オーバーブッキングするし、遅延も多いし、出発しても滑走路混雑でいつまでも飛ばなかったり、今思えばアメリカでの飛行機移動はシゲキテキな思い出の数々を作ってくれた。
そう思うと非情に搭乗を締め切らず、少しは待ってくれる日本のエアラインはありがたい限りである。
何事もなく移動できるのが一番だが空港には様々なドラマが待っている。ドラマが旅を思い出深くもしてくれる。
家族は土産話より物理的なお土産を求めるので明日は何かお土産買って帰ろう。
みなさんはどんなドラマに直面したことありますか?