メンタルを守る「謙虚さ」。新生活で負のサプライズを防ぐために。

もうすぐ4月。入社や異動のシーズンだ。

「謙虚」と聞くと古臭いイメージもあるかも知れないが、私なりの「謙虚さ」はメンタルを守る生存戦略でもある。

新生活の季節、10の異動と転職をしてきた私なりの「謙虚さ」をシェアしたい。

 

あくまでプレーヤーとしての私個人の感覚だが、新しい環境に身を置く際、"フツー"の企業であればなおのこと、自身のメンタルを守るためにも周囲との関係を築くためにも謙虚でいた方が良い。

そう心に留めているし、そうしているつもりできた。

* "フツー"と言うのは、きらびやかな業界では勝手な偏見だがちょっと違うかも知れないからだ。或いは自信を全面に押し出した方が良いかも知れない。

どこからを「異動」と呼ぶかにもよるが、私は前職で10年で10の拠点・部署で勤務するちょっと特異な頻繁に異動するタイプだった。

多くの部署を経験する分、自ずと知識も付くし新しい環境に身を置く不安もなくなり、「なんとかできる」自信も付いた。

 

自信が付く一方で謙虚な姿勢で臨むことを意識するようにもした。

ここで言う「謙虚」とは自分を過小評価したり自信を持たないことではない。むしろ自信は持った方が良い。ただ傲らず、自分の能力を正しく把握して地に足がついた姿勢にマネジメントすることだ。(自分のスタンスなのに上手く言語化できない。)

 

なぜか。これまでの経験が新しい環境で必ずしも通用する保証などまるでない。取り違えた自信を持って臨んで上手くいかなかったときのメンタルへのダメージは計り知れないほど大きいと踏んでいるからだ。この「戸惑い」や「打ちひしがれる」ようなことを『負のサプライズ』と私は呼んでいる。

負のサプライズは絶対的に避けたい。想定と現実のギャップの大きさはメンタルへの影響の大きさと比例するだろう。

 

謙虚にいて仮に現実が上手くいかなくても、受ける負のサプライズの度合いは小さい。謙虚に粛々と努力を続ければいつか力量がキャッチアップして上手くいくかも知れない。

 

謙虚にいて仮に成功を収めたら、これは想定より現実が上に行く『良いサプライズ』だからもっと自信を付ければ良い。

 

こうして想定と現実のギャップを生まないようにする、ギャップがあっても良い方向にできるのが"謙虚さ"だと考えている。

私にとって謙虚さが過酷な社会でメンタルを防衛する手段なのかも知れない。

ここまで自身のスタンスが自身に与える影響を書いたが、社会に生きる以上自身のスタンスは当然周りの人へも影響を与える。

例えば新入社員や異動で来た人が、謙虚さを持たずして新しい環境に身を置いたらどうなるだろうか。

自信を裏付ける能力(もちろんその場で活かせる能力)に卓越していれば良いかも知れないが、仕事の全体像もまだ知らぬままに妙な自信で臨むと、フツーの企業では「おいおい、余裕かまして大丈夫かよ」と訝しがられることが多いと思われる。他所で付けた自信や価値観を新しい環境にいきなり持ち込むことが歓迎されないときもある。

 

一方で謙虚に学ぶ姿勢を持った人には旧来のメンバーは心を開きやすい。Z世代とか多様性とか個人の尊重とか色々あるけど、幅広い年代やバックグラウンドの人たちと共存する社会に属す以上、いきなりエッジ効かせまくるより謙虚のなかに個性を出す方が絶対得すると思っている。自信や個性を全面に出すのは仕事の全体像や自分の役割が見え始めてからでも遅くないのではなかろうか。

このようなことを書くのも、社会に出て10数年、新生活が始まり長くない内にメンタルを崩してしまう人を見聞きしているからだ。

もちろん本人の問題ではなく、上司のマネジメントが良くない、職場環境が悪い、職種と適性のアンマッチなど外的・複合的な要因というケースも多いだろう。(多分ほとんどがソレ。)その場合は決して無理せず溜め込まず手遅れになる前に勇気を出して話せる人に早い内に相談した方が良い。

 

一方で想定と現実のギャップによる強いストレスは、もしかすると「負のサプライズ」を「謙虚にいること」で回避できる手段の1つかも知れない。そう思い、願って私なりの生存戦略の1つの「謙虚さ」について書いてみた。

 

今週のお題「新!」

私、並びに私の職場、この4月は「新生活」と無縁なんですけどね。