Put your hands up!!!!
プチョヘンザ🙌
つまり、「手を上げろ。」
生のそれを聞くのは、まさかライブとかではなくアメリカで警察にスタンガンを突き付けられたときになるとは思いもよらなかった⚡️⚡️
最近少しモヤる記事が続いたので、心機一転ビリリと痺れる話をしたい。
ロングビーチにある税関への道のりで
およそ10年前の話だ。
前の会社で半年間、研修生としてロサンゼルスで過ごした。
研修先の支店では現地スタッフと一緒に輸出業務に携わった。
ロサンゼルスの隣町、ロングビーチにある税関まで書類を持っていくのも研修生にできる数少ないお仕事のうちの1つだった。
その日も書類提出のためロングビーチまでフリーウェイ(高速道路)110号線を通って向かっていた。
ロサンゼルスとロングビーチを繋ぐ橋、ヴィンセント・トーマス・ブリッジを越えた頃、急に周りの車速が落ちた気がしたが、少しの間気にせず速度を維持した。
コレが私のやらかし散らしの始まりだ。
スピード違反で警察に止められる
スッと私の後ろにパトカーが入ってきて慌てて車速を周りに合わすが時すでに遅しだ。サイレンを鳴らされる。
「うーわ、スピード違反か」
追い越し車線から走行車へ、そして道路脇に車を停める。
パトカーも少し離れたところに停まった。
ココからの行動が更にマズかった。
「スピード違反よね。素直に謝ったほうがいいよね。その方が心証良いよね。」
無論、海外で警察に捕まるなんて初めてだ。
増してや研修生の立場、警察のお世話になることは避けたい。
なんてヌルい考えのもと車を降りて申し訳なさそうな顔をしながらパトカーの方へ歩み寄った。
捲し立てるような怒号の警官
するとだ。警官が叫ぶ。
「$(*#@$!%%!0!!!」
「え、なになに?」
捲し立てるような怒号で言ってることを理解できずさらに歩み寄る。
警官はさらに叫ぶ。
「&%$&%”&**”$#!!!!」
そして警官が向けてきたのが、
そう、スタンガンだった。
"freeeeeeeze!!!!!!!!"(動くな!)
"Put your hands up!!!!!!"(手を挙げろ!)
確かそんなことを言っていたと思う。
思うより先に本能的に手を挙げていた🙌
人は降伏する際には本能的に手が上がるようだ。
「およよよよーーー」
「コレってスタンガンですよね?」
「体の大きいアメリカ人でもヤラれるヤツよね?」
手は上に、目線は下にやるとスタンガンがある。
初めて見るスタンガンの近さだ。
「『痛い』で済む、、もの、、、?」
息を呑む。
が、やられなかった。
助かった。。。ありがとう。
「車に戻れ」的なことを言われ車に戻り、免許証出して違反切符を切られ、控えを渡される。
「後から通知が届くからそれに従え」と言い警察は去っていった。動揺しながらも言われたことを復唱した覚えがある。
後から知った私の取った行動のヤバさ
ちょうどその頃だったか、事務所から電話がかってきた。
先輩「帰り遅いけど、どうしたの?」
私「スピード違反で捕まってました。泣」
先輩「なに新しいサボりの言い訳見つけてんだよww」
私「いや、本当です。スタンガン突きつけられたんですから。泣」
先輩「え?なにやったの?」
事務所に戻り先輩に事の顛末を話すと驚いた様子で言われた。
「おまえ、ココがロサンゼルスじゃなかったら銃で撃たれてたかもしれないぞ。
- 警察に止められた時は絶対自分から動いちゃダメ...(A)
- ハンドルに手を置いたまま警察が来るのを待たないと...(B)
- 警察に『窓を開けろ』と言われてから窓を開けて、『免許証出せ』と言われたらある場所指差して『ココから出して良いか?』と聞かないと。急にカバンに手をやったら拳銃出すと思うだろ。...(C)
警察も下手したら撃たれるかも知れない。
不用意な動きは反抗・攻撃と思われるぞ。」
え、ワタクシやっちゃいけないABCコンプリートしましたよね?
警官からするとヤベェ外国人が迫ってきたて思われたのか。
ヒョロくて弱そうで良かったーーーーー。
屈強でイカついアジア人なら撃たれてたかも。
外国人が多いロサンゼルスであったことも幸いした。
どこかのタイミングで「スタンガンで撃たれたら撃たれたでネタになる?」とか欲しがりな考えもしてたが・・・うん、無事が一番。本当に無事でいれたのがラッキーだった。
事後処理、罰金数百ドルを支払い
その後、裁判所への出頭命令書が届いた。
「出頭命令?」思うてたんと違う。
先輩によると初犯なら裁判所で陳情し許しを乞えば罰金額が下がるかも知れないらしい。
面倒なら罰金支払って終わり。
陳情する英語力もないのでカネで解決。
さよなら私の数百ドル💸
(今の為替ならダメージさらに大きかった、ありがとう円高!)
流石はアメリカ、通知に記載されたURLからクレジットカードで支払ったらおしまい、『ネットで3分!』なくらいの簡潔さで、数百ドルが消えた💸
ちなみにネット上でトラフィックスクール(自動車ルールの講習)を受講すれば、違反点数はチャラになる。英語の勉強と思って受けてチャラにした。
(但し、日本の免許証更新の時の講習みたいなものではなく、結構ボリューミーな内容だった記憶がある。テストもある。研修生で暇だったのでチマチマ毎日やっていた。)
自慢じゃないが、他にも駐禁やらETC的なモノが必要な道路を無賃通行してたりして、アメリカに罰金で合計10万円ほど貢献した。次アメリカ入国することがあったときに、支払ってない罰金が残っていてエラい滞納になってないか実は結構心配している。
教訓、私と同じ過ちをしないで
海外で運転する時は事前に交通ルールの勉強はもちろん(アメリカはほとんどの交差点で赤信号でも右折は行って良いんだぜ?緊急車両通行時は両車線完全停車が義務だぜ?などなど。)、警察に捕まった時の対応の勉強も忘れずに!
- 警察に止められた時は絶対自分から動いちゃダメ
- 車でハンドルに手を置いたまま警察が来るのを待つ
- 指示された行動のみを行い、許可なく動くのはダメ
コレ、絶対です!(その前に先ず交通規制を守って!)
次回の海外失敗エピソードは!
「入国審査で『NO』と言われ入国拒否。航空会社の職員に別室に連れて行かれたよ。」
(いつ書くかは知らない。)
注)この記事は約10年前の記憶を遡って書いています。衝撃的な体験で大筋は鮮烈に覚えていますが、多少記憶が曖昧な箇所もあります。また、現在の交通規則はご自身でご確認ください。