わたしの両親の一番すごいところ

あれ気付いちゃいましたか?

両親の一番すごいところ。

 

 

子どもの頃は何も思わなかったけど、大人になった今、両親は心豊かな生き方してるよなぁってよく思う。

 

 

私の親は夫婦揃ってランニングと旅行が大好きだ。

日常生活にランニングが溶け込み、ときに旅行もして人生を楽しんでいる。

なんたって、2人の出会いのきっかけは登山(母は『初代山ガール』を名乗れるのではないかと本気で思う。)、新婚旅行はホノルルマラソンに出場するためにハワイへ行くほどだ。

書いてて思い出したのが、ジェットスター航空が日本に就航して割とすぐの頃にオーストラリアにも行っていた。もちろんマラソン大会に出るために。息子たち(兄と私)を置いて。笑

 

そんな両親が先日、大阪からやって来た。

3人目の孫に会いにこちらに来てくれたのだ。

とは言っても、昼前に来て家でお昼ご飯一緒に食べて昼過ぎには出ていった。温泉宿を取っていたようだ。早く温泉に浸かってゆっくりしたいらしい。

相変わらずどちらがメインなのか分からないが、フットワーク軽く遊びに来てくれるし、滞在時間が長くなくこちらも気が楽と言えば気が楽だ。

 

 

まぁこれはいつものパターンでもある。

 

昔私が転勤で住んでいた街にも「マラソン大会出にそっち行くからこの日空けといて」と走りにやって来たことがあった。

私が入院した際には駆け付けてくれたが、ついでにランニングして主治医との面談時間に遅刻したこともあった。面談が終わるとホテルともつ鍋屋の予約させられたの覚えてるぞ。

 

私の結婚前の両家顔合わせ時には私の両親が妻の実家の街に来てもらったのだが、解散後は有名なマラソン大会のコースの一部区間をタクシーで走って大はしゃぎしていた。スタート/ゴール地点の競技場ではタクシーの運転手さんに少し待ってもらって、柵にしがみつき入れないコースに目を輝かせて眺めてたっけ。

年末年始に子どもたち連れて実家帰ろうかなと親に相談したら父に「帰ってこんでええぞ。箱根駅伝見に行くから家おらんし。」と言われたこともある。

 

言い出したらキリがないくらいのマラソンへの熱狂ぶりであり、私が「帰ろうかな」と言うと父が「帰ってこんでええぞ」と言うのはもはや吉本新喜劇ばりの王道のやり取りでもある。

彼らはランニングと旅に忙しいのだ。

 

塩対応に寂しく思うこともあるが(「帰ってこんでええぞ」言われるけど、帰ったらいつも子どもたちと嬉しそうに遊んでくれるんだけどね。)、両親が生きがいを持って楽しそうに過ごしていることは嬉しいし、元気にもっと楽しんでほしいと願う。

 

 

そして、そんな親が羨ましくもある。

自分が今の両親と同じくらいの年齢になったとき、同じくらいハツラツと楽しく生きているのだろうか。

42.195kmなんて到底走ったことないし、これと言って強い趣味もないし、如何せん働いたり子どもの世話することで精一杯の私にはリタイア後からゴールまでの風景をイマイチ思い描けない。

 

大人になると気付く両親の凄さが他にもある。

すごいすごいよすごすぎるで、そんな親のもとに生まれた私は超ラッキーな人すぎるだ。

なかなか会えないし、帰ってこんでええぞ言われるが、意識的に帰る機会を作って、人生のノウハウを伝授頂きたいものである。

「そんなもん、自分のやりたいことやったらええがな」言われてしまいな気がしますけどね。

 

 

育休中よく流させられてたFRUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』を一部オマージュさせていただきました。