
先日、長女と交わしていた「チュッチュ(我が家では「指しゃぶり」をそう呼んでいる。)完全卒業したらキラキラサンダル履いてハーモニーランド」との約束を果たしにハーモニーランドに行ってきた記事を投稿した。
この記事に頂戴した多くのスターは、長女の頑張りへの称賛としてありがたく受け止めている。
今回は同じ悩みを持つ親の参考になればとチュッチュ卒業までの長きに渡る試行錯誤の戦いを記そうと思う。
4歳長女の指しゃぶり
長女は現在4歳だが、歩くことも喋ることも読むことも不思議なくらい何でも早くできてしまうような子だった。
ただ、1つだけ、チュッチュをやめることには非常に苦戦して苦悩した。
親の悩みと意見の相違
私としては3歳が近付いてきた頃から「そろそろチュッチュやめるよう仕向けた方が良いんじゃない?」と妻に提案した。
一方、妻としては「自然にやめるもんだし、言われてやめるのもストレス溜まるだろうから放っといて良いんじゃない?」との意見だった。
「やめるの遅くなればなるほどやめれなくなるのではないか」とも思ったが、一番子どもをそばで見てくれている妻の意見を尊重した。
しかし、やめる気配は微塵も出てこなかった。
保育園での様子の写真を見ても家での時間もチュッチュクチュッチュクしている。
親としてやめてほしい理由は以下の点だった。
- ばい菌も一緒にチュッチュする感染リスクを避けたい。
- 歯並びが悪くなって本来の笑顔ができなくなるかも知れない。
- 食べたいものを噛んで食べれなくなるかも知れない。

3歳、指しゃぶり卒業への挑戦
妻と話して3歳を過ぎた頃、一度短期決戦に挑んだ。
ストレスがかかる期間をなるべく短くしたかった。
チュッチュを続けるとどんなことに自分が困るかを教えて、チュッチュしていると注意してやめることを促した。
すると、最初は泣いたりしたが、案外すんなりやめてくれた。
「あー、良かった」「やってみれば早いもんだ」と安堵した。
しかし、保育園を転園したのを機にチュッチュが再開した。新しい環境に戸惑いチュッチュしちゃうんだろうと理解し大目に見ていた。
頻度こそ下がったもののテレビを観てるとき、ドライブ中、日中眠たいとき、睡眠中などは無意識に親指がお口の中に吸い込まれるようで、「やめようね」と言っても一向に根絶できなかった。
指しゃぶり対策グッズでの試行錯誤
気付いた時に注意したり、
『ゆびたこ』読み聞かせたり、
プリンセスの手袋を買って寝るとき着けたり、
ご褒美シールでモチベーション上げたり、
苦いマニキュア塗って寝たり、
"秘密兵器"と呼んでいるガードを付けたり、
「注意しても聞かないならもう何も言わないからね」「やめれず食べたいもの噛めなくなっても知らないよ」と以後何も言わない宣言をして一定期間自発的にやめるのを促したり、
考えうる色んなことに挑戦した。
しかし、どれもダメだった。
時に怒られてもものともせず、
(いや、響いてよ)
『ゆびたこ』は気に入って読み聞かせでリクエストされたり、
(なんで?)
プリンセスの手袋は脱ぎ捨てられ、
(大好きなラプンツェルカラーにしたのに。)
苦いマニキュア気にせずチュッチュしたり、
(不味いでしょ。)
ときにはマニキュア塗った指で私の口に触れて私が苦い思いをしたり、
(やっぱり不味いやん。)
秘密兵器は力ずくで取り払い、
(破壊力。)
なかなかやめられなかった。
ご褒美シールについては長女だけが頑張るのはおかしいとして、家族全員にお題を与えた。
私は恥ずかしながら家で朝ごはん食べずに出勤することが多かったので「朝ごはんを家で食べる」とのお題を与えられた。そのお陰で毎日朝起きれるようになった。私には効果てきめんだった。ご褒美シールという成果を得られるのは嬉しいことに子ども以上に気付いてしまった。

指しゃぶり卒業のきっかけ
様々な試行錯誤に乗り越えられたが、結果的にやめるきっかけになったかもしれない出来事があった。
長女がチュッチュしてるのを妻が注意するとすぐに指を抜いたのだが、そのすぐあとにまたチュッチュしたのだ。
それに妻が、キレた。「今言ったばがりでしょ」と。
基本的に妻と私両方が子どもに怒ることはしないようにしている。子どもの行き場を失わせないためだ。
しかし、「注意を受けたことをまたすぐにやる」ことは何においてもやめてほしいことなので、その時は私からキレはしないが、重ねて諭した。長女としては2人から叱られたことなど滅多になかったので、それが響いたのかも知れない。
そのときからか、一切しなくなった。
夜は念のため秘密兵器を付けているがチュッチュする気配が全くない。昼もしない。眠たいときもしない。一切しない。
ご褒美シールを毎日1枚ずつ貼り進めあっさりゴールした。
そして、ハーモニーランド行きのチケットを手に入れたのだ。

晴れて目標達成
親も嬉しくて褒めに褒めて、やめたらやめたで本人も嬉しいようで「今日もチュッチュしなかった」と得意気に言っている。最終ステップはチュッチュしないのが当たり前で何も言わなくなることかな?
本人に聞いても何が効いたのかは分かっていない様子だ。
親2人から注意を受けたのがトリガーではなかったのかも知れない。
ゆえにあまり参考にならないかもしれないが、我が家はそんな感じで結果的に1年半に渡る長き戦いを終えた。

子どもにストレスを与えた親の反省
あくまで結果論であり、"タラレバ"ではあるが、1年半達成できないことは子どもにストレスをかけさせてしまったと反省している。もっと早いタイミングで親がチュッチュをやめるよう仕向けてあげれば良かった。そして、やめれて良かったに越したことはないが、叱られたことがトリガーだったならば、ポジティブな動機付けで達成させてあげないといけなかった。
正解のない子育て、これからも乗り越えないといけない課題は色々とあるだろう。ただ、今はよく頑張った長女を今一度褒めてあげたい。
頑張ってくれて本当にありがとう。